プーアール茶.com

東坡魚

東坡魚を食べる。
東坡魚は、四川省の眉山に生まれた宋の時代の詩人の「蘇東坡」(1037年−1101年)からきている。魚釣りが好きで、魚料理も好きだったらしい。長江の中流域の流れに泳ぐ鯉がすばらしく良いらしく、その鯉で作るのが本格とされる。
野生モノの鯉を求めて、早朝に市場へ行く。
川魚屋
上海ではなぜか鯉の人気がない。鮒より安いので、そもそも流通量が少ない。市場で野生モノの川魚を扱う専門店に、3匹か4匹の食べ頃の鯉が入荷されるが、少ないからすぐ売り切れてしまう。
鯉
この鯉も「白水魚」と同じ上海近郊の青浦にある澱山湖で獲られたもの。その湖でタニシなんかをバリバリ食べて育っているのだから、旨いにきまっている。すらっと細長く、大きめの尾鰭に向かってまっすぐ伸びた体の線が野生の証明。これを手にした時点で、勝利の予感がする。
香椿芽香椿芽
「椿芽」。これを東坡魚に使う。
肉を包丁でたたいてミンチにし、紹興酒で味付けして、葱をふって、片栗粉を混ぜておく。椿芽は洗って水に漬けて塩を抜き、細かく刻む。たっぷりの油で鯉を軽く丸揚げしてから、いったん別の皿にとっておく。油を減らした中華鍋で、肉のミンチ、椿芽、大蒜、生姜の順に炒めて、紹興酒、醤油、胡椒、塩で味付けする。水を足して、そこに魚を戻して煮る。煮汁をすくってはかけすくってはかけして、魚の姿を崩さないようひっくり返さずに仕上げる。ここで魚を皿にとり、中華鍋に残っている肉のミンチと煮汁に泡辣椒と葱を足して、ソースを仕上げ、魚の上からかける。
東坡魚
東坡魚
東坡魚
東坡魚(鯉の丸揚げ煮)
すごい料理だ。見かけは悪いが、本物の芸術品である。
豚肉のミンチのソースが味を吸い込み濃厚で、淡白な魚の白身とめりはりをつける。ミンチソースのポロポロは、魚の白身と混ざりすぎない。もしも煮魚のように、魚の身に味を染み込ませるとなると、こういう美味しさはないだろう。口の中でゆっくりと混ざりあう滞空時間の長い快感。淡白な白身を噛み締めると、たしかに鯉は田螺をたくさん食べていたと思わせる味がにじみ出す。味付けに泡辣椒(唐辛子の漬物)は使うが、花椒(中華山椒)は使わない。香椿芽の香りを活かして、それで魚の泥臭みを抑える。みんなで、ひとくち食べるごとに「うまい!」と言った。
芦蒿炒肉絲泡子孫菜蘑敕
芦蒿炒肉絲(ヨモギの茎と細切り肉の炒めもの)
芦蒿は(ヨモギの一種)。
泡子孫菜蘑敕髻併丗杭擇猟卻とマッシュルームのスープ)
プーアール茶と緑茶
本日のお茶「プーアール茶と緑茶」
左:下関銷法沱茶(プーアール茶) 右:碧螺春(緑茶)
東坡魚の余韻にひたりながら、いろいろな味のを飲みたくなった。この記事を書き終えた今、もう晩飯の前になっているが、今日はもう何も食べずに寝てもよい。・・・食べるけどね。

この記事のトラックバックURL
トラックバック

美味しいプーアル茶

新しいお茶のブログ

search this site.

selected entries

categories

archives

recent trackback

老人と海
老人と海 (JUGEMレビュー »)
ヘミングウェイ, 福田 恒存
茶の本
茶の本 (JUGEMレビュー »)
岡倉 覚三, 村岡 博

links

profile

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM