プーアール茶.com

生茶の泡茶技術 その1

このブログの読者のみなさまは、当店のプーアール茶を買って飲んでください。なぜなら、お茶は見るものではなくて飲むものだからです。
さて、今日はそのプーアール茶の話。
20年も30年も長年熟成したまろやかな青餅(生茶の餅茶)を美味しく飲むことについては、当店のサイトでもいろいろ紹介しているが、メーカーから出荷されて10年も経たないもので、しかも茶商の倉庫に入っていない常温乾倉の生茶で、さらに偽物ではない本物の易武山などの古い茶山の、本物の古樹茶ならではの、力のある茶葉からできた青餅を美味しく飲むことについては、これまでとくに紹介していなかった。
易武山
だから陳兄貴が本日見せてくれた技術には、はっとさせられるものがあった。兄貴と呼べる気安い関係ではないが、そういう雰囲気を持つ人なのでそう呼ぶことにする。知り合いの店でバッタリ会って、挨拶もしないうちから「まあひとつ食え!」と台湾から持ってきたドライミニトマトをすすめられた瞬間に、人の上下関係は落ち着くところに落ち着いて、お茶の話に集中できた。日本では知られてないが、台湾の五行圖書出版有限公司の『深邃的七子世界』の著者であり、プーアール茶の専門誌の『茶藝』編集長の陳智同氏である。
陳兄貴
陳兄貴が持参していた「易武山」とだけ包み紙に書かれた青餅(生茶の餅茶)は、おそらく易武山の号級を再現する「真淳雅號」のメーカーか、その系統のものではないかと思う。餅面(餅茶の表面の茶葉)の写真を撮り忘れたが、それほど特別なものではなかった。2007年くらいの茶葉だった。
当店で紹介している老茶とはちがって、茶葉の量が多い。蓋碗の大きさから、老茶なら3gで済ませるところを8gくらい使う。ただでさえ渋い苦いのにこんなに多く・・・・と思うまもなくポンポンに沸いた湯を注いでさっと洗茶を済ませ、蓋碗を手にして香りをみる。すると、香ばしく甘い。かすかに柑橘系のあの香りもある。湯の温度が関係している。
易武山
茶葉が多いので、湯を注いでから蓋碗の蓋をして茶海に注ぎきるまで息をつく暇はない。一瞬である。それでもやっぱり濃い色になって、苦い渋い酸っぱい。けれど味に弾みがついて重くない。サッパリしているが強い味を口に留めておけず、すぐに飲み干す。喉が苦味や渋味に麻痺したようになって、渇きを覚え、もう一杯欲しくなる。そこから先が、この味の世界の入り口である。香ばしく甘い香りに誘われて、口が受け入れ体勢に入ったところで、予想外な強い刺激がくる。その刺激がたまらなく、もう一杯、もう一杯となる魔術。そうしているうちに体にぐっと来る。背中に汗が出る。岩茶の強さにも通じるが、易武山のこの茶葉はもっと強い。
こうした新しいプーアール茶の楽しみ方を伝えてゆくのは、古い味が少なくなってきて、それで商売できる者も少なくなったためだけれど、新しい生茶の味は、緑茶や烏龍茶の味の世界と重なるところがある。一日に飲めるお茶の量は限られているから、どちらかを選んだら、どちらかは要らない。ポジション争いに勝てるかどうかは、茶葉の素質もあるけれど、プーアール茶で商売をしている者たちの取り組みにも大きく左右されそうである。
「千禧年7542青餅00年」
「紫大益7542青餅00年」
「7542七子餅茶99年無内飛」
「百茶堂二代鉄餅05年」(未発売)
とりあえず、このあたりの茶葉で、明日から試してみよと思う。ちなみに、「真淳雅號」は第一作目のをすでに確保してある。

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