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ほーたれ鰯

ANAの国内線で愛媛県の松山へ。
道後温泉でひとっ風呂あびてから、宇和島行きの特急潮風に乗る。だんだんと緑が多くなって深くなって、違う世界に入ってゆく。
道後温泉
道後温泉
八幡浜
従兄弟の結婚式が大洲で行われ、その夜は八幡浜にて身内だけの宴会がある。朝から食事を控え、披露宴のフレンチのコース料理もパスした。死ぬほど飲み食いさせるのが、こちらのおもてなしだから、どっちみち食事を残すことになる。それなら、美味しい魚だけでお腹をパンパンに詰まらせたい。
鯛そうめん
鯛そうめんは、この地方の宴会を代表するハレの料理。鯛2匹が使われる。一匹はそうめんつゆをつくるために、一匹は姿焼きに。ひと碗ごとのサイズのそうめんを大皿に盛り付けて、色とりどりの薬味をそえて、真ん中に鯛がドンと乗っかる。食べても食べて食べたりない料理のひとつ。
沖うるめ
沖うるめは、高知から取り寄せた干物。八幡浜の魚は旨いが、どういうわけか干物はいまひとつ。酒の肴に干物なしではいけないというだけの理由でここにある。キスに似た魚だが、もっと痩せていてその割には脂がのっていて、旨味が濃い。
沖うるめ
イサキの刺身は、皮のところが少し炙ってある。歯ざわりの良い食感。噛むごとに皮と身の間の旨味がにじみ出る。船盛りの刺身には、ヒラマサ、太刀魚、生蛸、海胆、鮑などがあった。
鯵寿司
鯵寿司
鯵寿司は、近所のすし屋の創作料理。このオーダーがあると、すし屋の大将は自分の船で海へ出る。その日釣った鯵でこれをつくる。葱、生姜、しそ、みょうがなどの薬味が覆い隠すほどのっかって、大盆いっぱいに敷き詰まる。血の濃い男の料理だけれど、繊細な味がする。ふわっとしている米の具合もよい。みんなが「オイシイオイシイ」と言って食べ続けて、他の料理は残しても、これだけは残らなかった。
吹毛剣
お酒は、日本酒の「吹毛剣」、焼酎の「魔王」など。披露宴のときからずっと飲んでいた。静かに人の行動を観察していた。田舎の人の心を知り(そういうことがちょっとはわかるような年齢になった)、ぐっとくるのを噛み殺すのにはお酒がいる。
八幡浜の魚市場
サザエ
八幡浜の魚市場
翌朝5時半に起きて、歩いて20分の魚市場へゆく。八幡浜の魚市場は、たしか四国で一番の出荷量があると聞いたことがある。場外には大阪や東京行きの長距離トラックが列をなして待機している。市場の一部には一般の人でも魚が買えるところがあって、小売もしてくれる。
鯛
ヒラマサ
いろいろ
めひかりフカ
太刀魚鱧
旬の鱧や、都会に比べたらびっくりするほど安い高級魚は見るだけにして、買った魚は、ほーたれ鰯と湯引きにしたフカ(鮫)。
ほーたれ鰯
ほーたれ鰯
ほーたれ鰯はカタクチイワシのこと。指で腹を割いて頭をちぎって中骨を抜く。冷水で血を洗ってから水を切り、生姜醤油で食べる。マヨネーズをかけてもいい。やわらかい腹骨が残っているが、それを噛むと甘味がでてくる。一時間ほど醤油に浸けて、温かいご飯に乗せて熱い湯を注ぐ「魚めし」にする手もある。そろそろ旅が終わりに近づいてきたなと、ふと寂しくなる。子供の頃の夏休みの終わりにも、同じような想いをした。味が昔の記憶を引っ張り出してくることが、自分にはよくある。
最後に、従兄弟といっしょに僕らの聖地へ行った。
高野地
高野地
高野地高野地
高野地高野地
高野地
高野地
高野地
こういう場所があるのは幸せだと思う。また来れるだろうけれど、来るたびに遠いところになっているのは、残念ながら事実だ。
今回は、親戚が集まったから、同じ血筋の人たちで、すでに亡くなった人や、そろそろ老後のことを考える人、結婚して新しい生活を始める人、人生が始まったばっかりの小さな甥や姪を一度に見ることになった。なにか不思議な感じがした。
若松旗店
若松旗店
帰りのバスを待つ時間に町を歩いていたら、創業文政五年と書いてある染めものの工房を見つけた。鯛の手ぬぐいのデザインに惹かれた。これを自分の土産にした。

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